バフ盛って殴れ

攻撃は最大の防御

もう推しも自担もいらないと泣いたドルオタがKAT-TUNのライブに行った

2017年、わたしの人生と常に共にあったSMAPの解散により世紀末がやってきました。

2018年、青春を捧げたダンスボーカルグループから一人のボーカルが脱退し一つの時代が終わりました。

そしてその一月後、かけがえのない居場所だったアイドルグループの解散が発表されました。

 

自身の推しグループの脱退、解散。

それに加え、今年に入り友人諸氏の推しグループで相次ぐ脱退、解散。

これはあらゆるグループから他界を強いられ「もう推しなんて、自担なんていらない」と泣きながら誓ったはずだったアイドルオタクの、文字にすると長く時間にすると短いお話です。

 

近い未来に地獄がくるとも知らずにジャニーズカウントダウンライブを見ながら2018年を迎えたわたしは、そこでKAT-TUN復活を知り、喜びました。

数年前までKAT-TUNについてギリギリで生きててなんかギラギラした厳つめの輩という認識だったわたしでしたが(これが世間の大半の認識なのは間違いないかとおもう)、友人の上田担(以降、オタクA)にCDを貸してもらったり「KAT-TUNヤバいから」と貸してもらったメイキングで楽屋のコーナーを見たり……。

実際KAT-TUNは文字通りやばく、「KAT-TUN超面白い、お茶目かよ、なんならラブリー」となりその流れでなんとなくタメ旅を毎週予約したり、なんとなくKAT-TUNが出る日はMステを見たり、オタクAに誘われてなんとなくフォレストガンプ(田口くん主演舞台)を観に行ったりと、ただただなんとなく流れに身を任せわたしはKAT-TUNについての知識を増やしていました。

 

突然ですが、何故これを手に入れたのか経緯があやふやな「KAT-TUNのグッズ」があります。

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中丸くんの写真です。

もしこれを読んでいて、またはこのモツ鍋と中丸くんの写真を見て「お前かよ」となった人がいたら、何故友人がこれをくれたのか理由を教えて欲しい。

何故わたしは某ダンスボーカルグループの福岡遠征(2015年)の際にこれを貰ったんだっけ?なんでこれくれたんだっけ??その子たちがジャニオタで福岡のジャニショに行ってたことしか思い出せない、助けてくれ。

周りが各々の推しメンの生写真を添えて食べ物や風景の写真を撮るなか徹底してこのときもらった中丸くんの写真を添えて福岡の写真を撮った。なんなら、その後もあらゆるところにこの中丸くんの写真を連れて歩いた。人に持たせて写真も撮った。自担じゃないのにね。

 

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(掲載無許可)

そんな人よりはちょっとKAT-TUNのこと好きな人となったわたしは田口くんの脱退・3人が充電期間を設けるという決断について(ハイフンのみなさんのショックこそ計り知れないものではありますが)普通の人より驚き、悲しみました。

なのでやはり、数少ない友人のオタクAがKAT-TUNを好きだったことを含め2018年のKAT-TUN復活は嬉しく、当たり前のように東京ドームに同行することになったのです。

やったー!KAT-TUN見れるぜ〜!!

 地獄がはじまったのはその直後。某星屑事務所をはじめ相次ぐ脱退、アイドルグループの解散。知っているグループの解散発表が続く日々。毎日誰かが泣き、悲しみ、絶望する混沌としたタイムライン。全てを奪われたような気分になりました。

推しグループが解散した友人と話をしました。

SMAPが解散する時代だもん、仕方ないよね。」

そのときのわたしはそうだね、そんな時代だよねと、諦めることしかできませんでした。

 

4月20日、わたしは東京ドームの天井席という戦場で保安検査場で引っかかりがちとツイッターで話題になる攻撃性の高いペンライトを握りしめ開演を待ちました。歴代うちわと何が違うのかわからない中丸くんの最新うちわも買いましたが、天井だしいいやとバッグに戻した。

 

UNIONパーティー編成 (ガンガンいこうぜ)

・オタクA

補足:前述の上田担。現在上田担と蓮巳敬人推しを掛け持ち。コンサート前日、仕事終わりに飛行機で飛んできたガッツ付与遠征オタク。2018年、他界気味だった前述の男性ダンスボーカルグループから推しが脱退。

・オタクB

補足:最後にKAT-TUNを生で見たのは6人時代な上田担。現在は舞台俳優のオタク。某アニメのロボットのグッズを血眼で集めている。 前述の男性ダンスボーカルグループ他界済み、女子アイドルグループ解散済。2016年にも推しグループが解散済。

・強いていうなら中丸くんが好きなにわか(わたし)

補足:元々スマオタ・木村担。現在推しはアニメのキャラクターのみ。もう三次元のオタクになることはないと思っている(2018年4月20日17:59時点)好きな曲はKISS KISS KISS。トイレが近い。

 

入場して耳に入ったアナウンスは場内アナウンスではなく船内アナウンス。聞いた限り完全にどこかへ連れて行かれるのはわかったんだけど、どこ???行き先がわからないけど間違いなくどこかへ出航するようです、こういうの水曜どうでしょうで見たことあるなあ。

出航を直前に控え、会場に登場する乗組員(ジュニアのみなさん)。

「もうすぐKAT-TUNに会える」という東京ドーム中のハイフンの待望の眼差し・優しい空気感・それと同時に感じるハイフンの謎のオーラ(フォースかな?)。そんな東京ドームの空気にあてられ「奇跡だよ」「好きな人に会えるって当たり前のことじゃないんだよ」と出航前に泣き喚きはじめたのがオタクBとわたしである。

幾たびもの脱退を繰り返しながらまた彼らはそこに存在してくれる、また会うことができる、これは紛うことなき奇跡です。アイドルってどうしても儚くて、散りゆくからこそ美しいなんてふざけたことを言う人もいるけれど。散らない花のほうがいいに決まってんだろ。KAT-TUN最高かよ……そう思うと涙が止まらなくなってしまうわけです。

ただまだ始まってないんだよな…控えめに言って地獄。

 

謎の号泣をキメ込んだまま会場が暗転し、東京ドームを照らす数多のペンライトの光を見てまた泣く3人(オタクAも泣き始めた)。東京ドームのモニターに、映像が流れ始めました。

「いつだって ぼくのすぐ隣で 君の声がしたよ

“行こう!ぼくらなら跳べるぜ” そう思えたんだ」

1曲目、君のユメ ぼくのユメ でハイフンの合唱を聴いたわたしは泣くことしかできないながらも「KAT-TUNとなら、ハイフンとなら、どこまでも跳べるな」という確信すらしてしまったわけです。まだ1曲目です。

コンサートの導入から涙を枯らしたわたしは、2曲目のReal Face#2 でついに叫び声を上げることとなりました。

 特攻がやばくてビビって悲鳴あげた(ひとりビビり-1グランプリ)

 

天井席であることを知った瞬間、オペラグラスの一つも持たずに東京ドームという戦場に挑んだ我々UNIONパーティ一は、花火大会見に行こうなという方向にシフトチェンジしました。それもこれもオタクA並びにツイッターから散々KAT-TUNのライブは特攻がやばい」という情報を入手していたからです。「豊平川(地元の川)の花火大会楽しみだね」、ライブ直前にそんな話をしていましたが、こりゃマジの花火大会だな

 特攻で時々歌が聞こえない。特攻でステージがよく見えない。これは何?

 

それでもその特攻を背負って味方につけてくるKAT-TUN、それをも武器にとんでもない戦闘力でオタクをねじ伏せてくるKAT-TUN気付けばただの演出と化す特攻(これが本来の姿です)。

圧倒的な力を前にステージに向かい平伏すことしかできない、力不足なんて話じゃない、相手が悪すぎる。敵うわけがない————

やっぱ散らない花のほうがいいに決まってんだろ

————これは散らないわ、仮に散ったとて他の季節を殺してまた花を咲かせそう、神すら裏切りそう。

 

でもそんな彼らの強さの裏付けのようにKAT-TUN自身・そしてハイフンに対するそれはそれは大きな信頼と愛情が存在していました。たった一回のライブで、KAT-TUN素人のわたしが感じることのできるほどにです。

それほどに彼らは、強かった。

 

以降、ただ延々と一撃必殺のストレートをキメられボコボコにされながらも最高潮にいるような不思議な感覚を抱いたあの日の各メンバーへの感想です。

 

亀梨和也さん

終演後「かめに抱かれた。東京ドームのみならず世界ごと亀はわたしを抱いた。間違いなくあの瞬間わたしは、わたしたちはかめちゃんの女だった。」と喚いた。完全に世界の恋人。ミッ●ー●ウスと並ぶ彼氏力(かれしぢから)の高さに心を差し出さずにいられない。

事前に「かめはサングラスを外すためにかける」とオタクAに教えられていたので、外した瞬間「やったーー!!!!!!!」と叫んだ。

 

上田竜也さん

オラついてるのにどこはかとなく妖精。妖精の粉もあるしどこまでも跳べるぜ。実質ティ●カーベル。ソロのコーナーで大型二輪で登場した瞬間「あっこれなんかのライブ映像で見たことある!こういうのKAT-TUNって感じ!」と感動していたところ、オタクAが「三輪じゃないwww充電期間で免許取ったのかなwwwww」と大ウケしていたので「たっちゃん、偉いな、」という感想以外失った。

 

中丸雄一さん

天井席から実物(モニターではない)を見てなお「顔が好き」と確信するほどに顔が好き。いやあの、本当に、顔が良い。不安になってくる、だってそんなかっこよくて、いいの?ガチ恋バーストモードに突入です。レーザーを操る様子がシスの暗黒卿。ダースベ●ダーかな。KAT-TUNは実質東京ディ●ニーランドだね。

大好きなKISS KISS KISSが来て天井席で崩れ落ちたわたしの一方、ステージのたかいところで歌いながら微動だにしない中丸雄一くんを見て謎の衝撃が走りその瞬間陥落した。(高いところが苦手だとは思えないくらい美しい、微動だにせんけど。美術品かな?ってくらい美しい、微動だにせんけど。)

中丸くんから目が離せない、遠いしオペラグラスないし眼鏡もないから全然ぼやけてるんだけど、なんとなくそれっぽい人影ばかり追いかけてしまう。だいたい違う人追ってるけど。中丸くんめっちゃラスボス。油断すると人が死ぬ。

あとハイフンのことをめっちゃお客さんって呼ぶ。いやお客さんですけどね、その距離感、嫌いじゃないけど、お客さんって。お客さんってちょっと。いやお客さんなんですけどね。はい。お客さんです。

 

2018年4月20日、中丸雄一くんという人生二人目の自担ができました。

推しと、自担と、たくさんの別れを乗り越えてきました、それはわたしだけではなく数多のアイドルオタクがそうだと思います。不確かで、儚いどころか脆い。悲しくて、不安を拭えないことだってあります。

それでも彼らの圧倒的な強さを目にしたわたしは「絶対大丈夫」、そう思わずにはいられません。

 

「いつだって君を一人ぼっちにはさせないと誓う

“行こう! 高くもっと跳べるぜ” 君となら」

SMAPが解散する時代だから。そう諦めたいつかのわたしに「一緒なら跳べるぜ」ってスガシカオが、KAT-TUNが言ってたよとそう伝えてやりたい。

きっとKAT-TUNと、楽しい日々を送れると。

きっとKAT-TUNと、笑っていられると。

 

もう推しも自担もいらないと泣いたドルオタは、はじめて見たKAT-TUNのコンサートのダブルアンコールでの夏ツアー発表に歓喜の声をあげ、FCの入会を決意しました。

 

だってさぁ、誕生日前日に地元でコンサートだよ。

あ〜これは完全にKAT-TUNに歓迎されてるわ。